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Book Guide for Rusties 2005/10

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A: 殿堂入り 5: 読め, 4: まあ面白い, 3: お好きに, 2: つまらん, 1: 金の無駄

10月

西原理恵子「営業ものがたり」小学館
またせつない路線かと思ったら、ほえまくり路線で大変面白かった。
徳力基彦、渡辺聡、佐藤匡彦、上原仁「アルファブロガー」翔泳社
載っているアルファな人たちはさすが面白いのだが、 インタビュアーがもうひれ伏しちゃっている感じで、 力不足が目立った。
高橋秀実「はい、泳げません」新潮社
泳げない著者がスイミング教室に通って泳げるようになるまでの話。 というとなんてことないが、なにしろ高橋秀実なのでどうってことない 事実をどうってことなく書いているだけでとにかく面白い。 泳げないという理由がこれだけ分析的に書かれているのは凄いのでは ないだろうか。この人らしいおかしさに溢れた本だった。 ところで私は今、きれいにクロールで泳げるようになりたいのだが どうすればよいのだろうか。
ハロルド作石「BECK(24)」講談社
ひさしぶりにドキドキする展開でドキドキしました。
赤瀬川原平「新正体不明」東京書籍
「正体不明」の新しいのが出ていた。 歳を取ったせいかかなり視線がやさしくなっている。 またこれは本人も書いているが、物件ではなく、影が作り出す風景みたいな ものが増えている。だからといって「花がきれい」のような凡庸な 世界にいかないところが天才だ。面白かった。
小田嶋隆「インヒズオウンサイト ネット厳窟王の電脳日記ワールド」朝日新聞社
小田嶋隆新刊。偉愚庵亭憮録 をまとめたもの。一度読んだものだけども、何度読んでも面白いので まったく問題無し。プロの物書きによるこれだけレベルが高いものを無料で 読んでいることが申し訳なかったので喜んで買った。 インターネット上で面白い文章を書く人が一杯出てきて、 商用雑誌で凡庸で愚鈍なコラムを書く人の価値っていうのはどんどん 下がっていたのだが、小田嶋隆の価値というものはまったく落ちない。 インターネット上でも飛び抜けて面白いし、どんな場でもやっていける鋭いスイングが 素晴らしい。 詩人と化したときもかなり好きだ。

No.
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