[BFR]

Book Guide for Rusties 1998/12

[1993年] [1994年] [1995年] [1996年] [1997年] [1998年] [1999年] [2000年] [2001年] [2002年] [2003年] [2004年] [2005年] [2006年] [Book Guide for Rusties Index]
[1月] [2月] [3月] [4月] [5月] [6月] [7月] [8月] [9月] [10月] [11月] [12月]


A: 殿堂入り 5: とても面白い, 4: まあ面白い, 3: お好きに, 2: つまらん, 1: 金の無駄

12月

「幽玄漫玉日記(1)」
明らかな神経症傾向を示していた桜玉吉の復帰作。最初の章は神経症からの社会復帰の例として参考になるだろう。相変わらずおバカさがご機嫌な日記。週刊アスキーのゲイツ漫画もご機嫌なので有限会社玉屋の発展を祈りたい。桜玉吉の水墨画ほしくてたまらん。

「平成の自衛隊」
「兵士に聞け」シリーズが売れたせいか(兵士を見よ、の重力加速度と引力の著者の あほな間違いは今年1998年の勘違い大賞)、これは産経新聞の連載から。朝日新聞も年末から自衛隊の連載を始めた。連載ものなので、一つの節が短くてよい。自衛隊の駐屯地移動は高速道路を使えないそうだ。なぜなら費用がかかるから。 久しぶりに聞いたひどい話だ。

「たぬきの皮算用」
りえぞう漫画目当て。銀玉親方の雀荘経営の実態がわかる。というほどでも ないが面白い。

「ゲームクリエイター列伝(1)」
どれもひと味違ったゲーム(ヴァーチャファイター、ダービースタリオン、 バイオハザード)を作った人たちの話。少年マガジンの不定期連載を まとめたもの。パターンは同じで笑いつつ少年漫画的な感動をする。 これの大人版(「闘うプログラマー」のようにリアルな)ものも 希望。朝日新聞の連載が終わったので「ナニワ金融道」の人に是非 (鈴木みその漫画でこういうのあったか)。

「日本国初代大統領・桜木健一郎」
日本に大統領が生まれた(が任命は一ヶ月後)とたん、朝鮮半島情勢から始まって 日米安保破棄、とドタバタが起こる。なんだかSAPIOみたいだと思ったら、 BARTだった。おしい。

「こちら葛飾区亀有公園前派出所(111)」
マリアが女性になった。中川と魔法使いというワイルドカードがあるので、 なんでもありだ。部長のときめきメモリーがいい。

「め組の大吾(15)」
待ちに待った新刊。金田一少年はどこに行っても殺人事件が起こって しまうが、彼の行くところはどこでも火事が起こる。が、これを物語に 組み込んでしまったところがなかなか。早く続きが読みたい。

「水の中の月」
かなりいい加減でもしかしたら能條純一化しつつあるのかも。でもやはり この人の顔はいい。

「音楽誌が書かないJポップ批評」
J-POPという言い方もいかがなものかと思っていたが、J文学よりましだ。 で、GRAYがラジオにでていて、新曲についての説明がまるっきり演歌歌手で ものすごい違和感を覚えたのだが、そういう違和感についてよく書かれていて 一部はおもしろかった。著者により内容レベルがかなり違う。いまさら 質の低い「パクリだ」話を聞かされても。


No.
Book Guide for Rusties suchi Home Page