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追記:
2001/04の
草野厚「テレビ報道の正しい見方」
(amazon)
でした。
元朝日ってのは間違いで(あぶないあぶない)
慶応の先生らしい
一般的にいう「ウェブログ」というのはあの形態でのWebのコミュニティ形成が重要と 著者は言っている。 そして、私があまり興味を持てないのは、そのコミュニティというのが鬱陶しく 感じるからだというのがわかった。読んでいる途中にページに折り目をつけたのは (癖です)、そういう鬱陶しさを感じた部分ばかりであった。 もう一つ、この本で語られている運用のコツ、たとえば見やすさであったり、 フレイムを起こさないことであったり、論理的であることだったり、 そういうなんというのかな、これらを守った品行方正さが鬱陶しいのだった。
頭脳明晰で誰にでも優しくてポリティカリ・コレクトな言説しか発しない 学級委員というのはときに退屈ではないですか。 それよりも校則も守らず暴力的な不良少年だったり、 まともに人と話せないようなオタク少年の牛乳パックコレクションだったり、 もしかしたら話すのもいやなたぐいの相手と、 コミュニケーションをとらずに (もしくはハイパーリンクという一方的で最低限なコミュニケーション手段で) 触れられる/繋がるというのが、 Webを主としたインターネットの面白さだと感じている (似た意味で匿名デフォルトが定着している2ちゃんねるが面白いのだと思っている)。 暴論や非客観性からなる文書って面白い。また、自分の客観性を維持するために 大変有用だったり。
10年Webやってますが、3人くらいかな、実物を知らないのにメイル交わすような 方は(しかも2回/年くらいの頻度で)。基本的に誰とも知り合いたくはないのかも しれん。
ということで私はどこのコミュニティにも参加する気もない (カテゴライズされるのは仕方ないですが)、 したがってsuchi todayは いつまでだってもいわゆるウェブログ(にはなりません|ではありません)。
というのは私個人の立ち位置であって、実際には様々なコミュニティが 大変有用なOS/ツールやドキュメントであるとか、 議論・話題を提供しているんだよな。 なんだか自分だけ楽している/ズルしているみたいに感じる。そういうのも鬱陶しい原因の 一つというややこしいことになっていたり
ちなみに、実は一番ためになったのは訳者あとがきだった。この本で触れられている 内容と日本の状況がわかりやすく分析・説明されていて、また明解だった。 私もウェブログという言葉とツールとコンテンツの関係がよくわからなかったのですよ。 あとがきが読みにくいとかで(購入者には) Webで公開されているが、 そんな騒ぐほどのものでもないんじゃないかと思った。このへんも 多少読みにくくても面白ければ、(おれが)読めればよしと考える私と、 読みにくい、読めない、読ませる気がない、そもそもユニバーサルデザインとは、 という真っ当な考えを公表する方 (それはおそらく正しくて、揶揄してはいけない)の立ち位置の違いを 実感させられた。
堅苦しく書いているが、要はウェブログと聞くと「なんちゃって」と書けない雰囲気や 嘘が書けないというかいい加減さを許さない雰囲気を私が 勝手に感じてしまい(そうではない面白いところもある) なんとなく腰が引けてるのだった。
そういうことで、通常であれば
なんかゴミの分別うるさそうな都市部のおばさんっぽい
(イラク反戦デモに家族で参加/子供にマクドナルドは食べさせない)
第一人者(だそうだ)によるウェブログの詳しい解説書。
あとがき面白い。
とか一言ですませてしまう感想がこうやって長くなってしまっているのだ。
自意識過剰とはいえ、ああ面倒だ。
もう一つ、
ツールとしての便利さに惹かれて、
実はすでにMovavleTypeを試していたりして。
アップデートしやすいインストール構成とか、早さとか、機能を試行中です。
採用するかはまだ不明。
まだあった、
帯域幅の説明が違っていないだろうか。
私が勘違いしていたのだろうか(プログラマなのに)。
調べてみないと。
追記: 2004/02/09
上の「帯域幅」について訳者のyomoyomoさんからメイルがあり、 英語での「bandwidth」は1ヶ月の転送量を意味する言葉として使われて いることがわかった(例: レンタルサーバの bandwidth: 1G/Month)。 しかし日本語でそういう使い方がされている例が少ないことがわかり、 違和感があるのは共感していただき、 サポートページには「転送量」という風に訂正が載ることになった (→もう載ってます)。
人様が一所懸命訳した本についてこんな印象批評を書くような私にも、 丁寧に対応していただき大変恐縮しました