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生茶・ザ・スパークリング、 教科書に載らない日本の飲料

生茶・ザ・スパークリング

生茶・ザ・スパークリング

今年の夏、キリンから生茶・ザ・スパークリングというPETボトル飲料が発売された。私は炭酸飲料が苦手だが、少し前に発売されてたまたま飲んだ三ツ矢サイダープレミアム梨がずいぶん美味しかったのもあって、こちらもすぐに買ってみた。

飲んでみたらこれがずいぶん美味しい。甘味料もアスパルテームのような人工甘味料でないのも気に入った(私は、PPP、ポンポンペインがちなので苦手なのだ)。すっかり気に入ってしばらく毎日買っていたのだけども、すぐ棚から無くなってしまった。美味しいから品切れ気味なのかなと思っていた。

他のコンビニでも置いているところがなく、いっそのこと箱買いしてしまうかと、amazonや楽天でも品切れでなければいいな、と思って調べてみた。

キリン 生茶 ザ・スパークリング 500ml×24本
キリンビバレッジ (2012-03-06)
売り上げランキング: 835

現在は検索対象から外されてしまっているが、今でも↑から商品ページは見ることができる。写真も入れ替わっているけどこれはamazonのミスかな。リンク先では正しい画像が表示されている。

すごい悪評の嵐(今は少し良い評も加わっているが、最初見たときはオール1だった)。なんか皆と違うことをわざと言いたがる中二病じゃなくて、ここで悪評を読むまで私は本当に美味しくて、世の中品切れだらけじゃないかと思っていたのだ。確かFacebookかどこかの誰かのエントリのコメントに「生茶といい、三ツ矢サイダーといい、今夏は微炭酸新製品の当たり年です」のようなことを書いた覚えがある(穴があったら入りたい)

その後妻を含む何人かの方に飲んでもらったところ、どなたも「うぇ」という、人から薦められたものを飲んだときの反応としては最悪の反応を見ることができた。とにかくまず思うのが「甘いんだ!? うえ」のようなのだ。インターネッツで検索してみたら、GIGAZINEでは「どうしてこうなった」と叫んでいた。私は長く喫煙を続けてきたので、味覚には自信がなかったのだけども、ここまで世の中の基準から外れたのは初めてではないかと思う。

そんな反応を知った後ものどごしも甘みも快適なので、常に在庫をキープして(コンビニの棚からは早々に消えていた)、会社の冷蔵庫の棚一つも生茶・ザ・スパークリングで埋め、持ち歩く水筒には常に生茶・ザ・スパークリングを入れていた。

生茶・ザ・スパークリングがいっぱい(夢みたい)

amazonで再度注文しようとしたら、早くも投げ売り状態でなんと24本の箱が972円(40円/1本)になっていた。ほんの1ヶ月前にはコンビニで1本150円で売っていたのに。おそらく最初のロットの賞味期限が近づいていたせいだと思う(9月末だった)

amazonでは早くも投げ売り

世界が見捨てても私は飲み続ける、と妻子に宣言し(ハイハイすごいすごいワロスワロスと言われた(いやワロスはなかった))、これ幸いと二箱まとめて買ったりしていた。

生茶・ザ・スパークリング注文履歴

こんな感じで年が明けるまでamazonで買いまくったのだ。計8箱192本。日記にも頻繁に現れるため、Namacha The Sparkring略してNTSという略号も定着した(私だけ)。

ところが2月中旬になって注文しようとしたら、お届けまで7-10日になっている。ついにamazonも在庫がなくなったかと思い、注文はして待っていたところ、3/11にこんなメイルがamazonから来た。amazonを使って長いが、こんな風に根を上げられたのは初めてだ。

Amazon.co.jpをご利用いただき、ありがとうございます。

誠に申し訳ありませんが、お客様にご注文いただいた以下の商品が、仕入先から入荷の見込みがないことがわかりましたため、やむを得ずご注文のキャンセルをさせていただきました。

“キリン 生茶 ザ・スパークリング 500ml×24本”

ご注文の商品を入手できず、お客様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

ほんと迷惑だ、明日からどうすればいいのだ!

この時点で手元には5本しか残ってなかった。あと少し、じっくりと味わって飲んでいこう。そして笑ってさよならを言おう。そう思っていた矢先、3/13に関西に住むかつての同僚@kokutenhoさんから、まるで私の絶望する様子を見ていたかのようにメッセージが届いたのだ。「そろそろ無くなってませんか? 楽天のワケアリショップに出てましたよ」と。

ワケあり最終投げ売り48本1700円

賞味期限が3月25日で、2箱セットで1700円。1本35円。ヤクルトじゃないんだから(しかもいまページ見たら、最後はさらに値下げで2箱1200円(25円/1本)のコーラ飴レベルになってた)。もちろんすぐに注文した。この後に及んで「急がないと無くなるかもしれない」とか言いながら。

これが届いた最後の二箱だ。賞味期限は気にせずじっくり嗜む予定。

この世で最後の生茶・ザ・スパークリング48本

この悪評で、製品開発者は左遷されているんじゃないかと心配していたのだが、つい最近新しい「キリン生茶 緑の野菜 まずすぎる」という情報を得た。調べてみたらこんなのが出てたた。

キリン 生茶 緑の野菜のブレンド茶plus 500ml×24本
キリンビバレッジ (2012-03-06)
売り上げランキング: 835

私にはわかる。これは生茶・ザ・スパークリングと同じ開発者の仕業だ、と(dankogai風)。だって一番最初に商品名を知ったのが「まずすぎ」なんだもの。近くのコンビニにもなく、いろいろなところで探して(TVでCMもやってるのに)先日ようやく見つけた。

お茶を飲んだあとに口に残るセロリとアスパラガスの最悪な後味。コップ1杯も飲めなかった。少しくらい口をゆすいでもいやな後味は消えない。あいつらまだがんばってたのか、という気持ちでいっぱいだ。

ということで、今夏、私の主要水分となった、生茶・ザ・スパークリング。この悪評ではもう会うことはないと思う。こうやってインターネットの歴史に、かつて生茶・ザ・スパークリングを愛し、おそらく世界でただ一人、シーズン中10ケース240本を飲んだ男を記録しておきたいと思いこのエントリとした。笑って炭酸を抜いて、さよならを言いたい。