2005/12/09: Words -- ご主人様/プレゼン/かりあげ/括弧/チョココルネ
おれの「お帰りなさいませ、ご主人様」
チェココルナ(かわいい)だが、 帰宅したらキッチンに手作りチョココルネがあった(本当)。シンクロニシティ(別名:気のせい)おそるべし。
良いプレゼンと悪いプレゼン (via. hardでloxseな日々 2005/11/14 KU)を読んだ。耳が痛い。勉強になる。
新iMacのジョブズのプレゼンもやっと見た。面白い。ジョブズのプレゼンの洗練具合をAppleの洗練に結びつけている人もいたが、実はこのジョブズと同じくらい面白かったプレゼンがある。2年前の.NET Developers Conference 2003での、Windows Longhornの新しいUI、AEROについてのプレゼンだ。 XAMLだのWidbeyだのAvalonだのプログラミングのデモが混じるプレゼンの間に、まったくコードが出てこない叙情的なプレゼンですっかり見入ってしまった。
このプレゼンをやった方はChris NodderさんというMSのリサーチャで、Googleで調べたら Longhorn(Vista)リリースを待たずにすでにMSをやめていて、今はNielsen Norman Groupにいた。 N/Ngというのは、「ウェブ・ユーザビリティ」のヤコブ・ニールセンと、「誰のためのデザイン」のドナルド・ノーマンのデザインコンサル会社だ。プレゼンもずば抜けているわけだ。
それはさておき(おいていいのか)話は最初の「良いプレゼンと悪いプレゼン」というページに戻るが、 この人(大学の助手?)の文章が気になってしまった。括弧による(おたく文章に多い(私の文章にも多いが(だったら直したらいいと思うが)))注釈が多い(こんな感じの)。
おおざっぱに数えてみたところ、380の文章のうち129の文章に、つまり1/3の文章に 括弧があった。読みにくいわけだ。
自分ツッコミも鬱陶しいが、 こういう注釈カッコの多い文章はなんというのだろうか。
1文に3つの括弧があったのは以下の文。
「カリあげくんトリビュート」は読んだだろうか。 流星課長とコラボレーションしていて感動するぞ。
間違えた。こっちだ。
まず、自分の癖となっている間投詞的な言葉が出てしまうのを無理に我慢することは、 (そんなどうでもいいことに無駄に意識を集中させて) かえって緊張を高めたり、 吃りを誘発したり(まあ、吃り自体は別に構わないと思うけど)、 (何も喋れなくなる)沈黙の時間を誘ったりしかねません。
これも気になる
例えば、うちの子供に読むとしたら(と言っても、まだ1歳になりかけなので言葉は 理解してないでしょうが、それでも、私は既に色んな絵本を「読み聞かせ?」 ておりますが)、絵本に書いてある通りの文章を一字一句そのまま読み 上げたりはしません(それは私が普段 子供に対して使っている言葉じゃないから)。
ちょっと括弧を取って並べ替えてみる。
例えば、うちの子供に読むとしたら、絵本に書いてある通りの文章を一字一句そのまま読み 上げたりはしません。それは私が普段 子供に対して使っている言葉じゃないからです。 と言っても、まだ1歳になりかけなので言葉は理解してないでしょう。 それでも、私は既に色んな絵本を「読み聞かせ?」ております。
文章の流れと関係した、一字一句読み上げない理由を述べている 「普段使っている言葉ではないから〜」は良いが、 「1歳になりかけなので〜」が不要な文だ。
この方だけでなく、自分も含めた括弧の多い文章の、読みにくさだけでない不快さの 原因を考えてみた。 結局、この手の文章では括弧が読み手のための付記というより、 1) とにかく知っていることすべてを書こうとすること、2) 隙を見せないようにすること、3) だから言い訳が多く感じること 4)責任逃れに見えること 5) 結果的に読み手は思考を分断されること、が感じられ、不快に感じるのだろう。
ところでチョココルネはどちらから食べるだろうか? 私は太い方から派だ。 細い方にチョコクリームを押し込むように食べる。
その昔、細い方をちぎって、チョコをすくいながら食べる人を見たときは心底驚いたものだ。宇宙戦争の火だるま列車ぐらい驚いた。これを棚上げの言葉に代えさせていただきます。