suchi today

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2004/11/18: Development -- Adobe/ダブリン/向かって左/スズキさん/ららら

向かって左、歴史の

Adobe Storeニュースより

店長から(編集後記)
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アドビストア店長のDave田中です。Adobe Photoshop Elements 3.0、および同製品

なんだDaveって、
と思ってアドビストアの 「特定商取引に関する法律に基づく表示を見た。

販売業者 Adobe Systems Software Ireland Limited
運営統括責任者 Mark Cycril Higgins
所在地 Unit 3100 Lake Drive, Citywest Business Campus Dublin 24 Ireland

責任者はDaveじゃないのはまあいいんだけど、
なんでダブリンなのだろう。

この先の深い闇に(略)


「むかって左」について がんばって理解しようとしたが、やはり脊髄反射的に反応できない。 30年以上理解できないということは、もう一生だめなのか。生きていくというのは 辛いことが多いな。

さて、
「むかって左」と言えばスズキさんだ。

「でもミドリの党やグリンピースとは違うぞ。あれは反革命なんだ」
「ハンカクメーってなあに」
「自分が田舎だから、田舎なのはもうしかたないんだって考え方とか、自分はまったく完璧に田舎じゃないから、田舎は許さないんだって考え方、――― これは両方ともいけないんだよ」
「よく判んないな」
「自分は絶対に田舎じゃないって思える神経は、もうむちゃくちゃに田舎じゃないか」
「あっ、そうかぁ!」ケンタは顔中でぱっと笑い、両手を叩きあわせた。

「前の田舎がイナカモンで後ろの田舎はファシズムだ。――― いいかい、ケンタ。君はいつか大きくなる。パパとママのお家から出て行く。そのとき、パパが出て行かないでくれ、このままいつまでもいつまでも三人で暮らそうといったら、パパはとっても田舎で反革命なんだよ。ミドリの党とか、ああいうエコロジー運動と同じようにだ」
「うん」何だか、とても心細く、困ったみたいにケンタは頷いた。
「共同体を解体するヘゲモニーに反旗をひるがえすのは悪いことなんだよ」

スズキさんは喋りつづけた。
「歴史はいつも物質的なものだ。歴史の回転を止めようとするのは悪いことだ。歴史が転がるなら、どんな場合も押してやんなくちゃいけない」
「どっちへ押すの」
「どっち?」
「うん、だって変な方へ転がっちゃったらみんなが困るでしょう」
「もちろん」スズキさんは、してやったりと微笑んだ。「に押すに決まってる」
「それ、向かって左? それとも歴史の側の左?」

さて!? どっちだろう。スズキさんは考えた。

スズキさんの休息と遍歴―またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行

「前の田舎がイナカモンで後ろの田舎はファシズムだ」って、面白いこというなスズキさんは

この矢作俊彦の「スズキさんの休息と遍歴」[ amazon]は、こんなに面白いのに単行本も文庫もずっと品切れだったのだが、いつの間にか文庫が「在庫あり」になっていた。「ららら科學の子」 [amazon]が三島賞を取ったからだろうか。

ららら科學の子

またすぐ品切れになっちゃうかもしれないので、わたくしの度重なる言及を読んで興味持っていた方(数人)などはチャンスだ。確証できないのだが、もしかしてこの本は私が最も何回も繰り返して読んでいる本なのではないだろうか。いいんだろうか。

「ららら科學の子」もしっとり感が意外でびっくりだった。面白かった。

スズキさんは実は一度テレビドラマ化されていて、スズキさんは西村雅彦がやっていた。ちょっとイメージが違っていたがNHKなのに意外に原作に忠実だった。

さて、矢作俊彦はインタビューも面白いのだけど、なかなかお目にかかれない。おそらく半分は適当にホラを吹いてるんじゃないかという感じがかなり好きだ。

Webでは、URLが怪しい オフィシャルなのかテストなのかよくわからないここ がずっと放置状態だ

Toshihiko Yahagi Official Web Site
こっちが本物に見えるが、しかし、途中っぽいページもある

インタビューはこちら(「あ・じゃぱ」について)。

―― 「え、『ダブリン市民』ってジョイスの?どこにあったの」
矢作 「第三部の終章で降り注ぐ桜は『ダブリン市民』の雪なんだよ。 実は、全体量の三分の二は他人の文章なんだ。誰か盗作で訴えてくれないかな。」
:
―― 「知識と教養は違うの。 」
矢作 「違うんじゃないかな、教養なんてあったら読めないだろ。」

こんな短いのでも、名前がなくても矢作俊彦だとわかる。
面白い

迷わず左、歴史の

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