2006/03/05: People -- ノック/けなし芸/梅/モー
今日の日本語草庵:
ノックアウト―する 〔knockout〕(一)〔ボクシングで〕相手を打ち倒して、十数える間に起き上がれないようにすること。(二)〔野球で〕投手を打ち負かして交替させること。(三)完全にやっつけること。表記普通、略してKOと書く。
ノックダウン―する 〔knockdown〕(一)〔ボクシングで〕相手を一時、倒すこと。ダウン。(二)〔部品の〕組立て。「―方式〔=輸出入した部品を現地で組み立てて完成品を作るやり方〕」
(新明解国語辞典より)
ノックアウト「した」方が勝ちで「された」ほうが負けなのはわかるのだが、 ノックダウン「した」とノックダウン「された」はどっちが勝ちなんだろうか?
本日のお言葉草庵:
先日もとりあげた、 若くして亡くなったライター宮崎氏追悼企画の中で林氏と大塚氏の会話で印象に残ったところ。
林: そういえば、最初に逢ったとき、「インタビューは相手と同じ所に立って話を聞く」とか「ネットにあふれるけなし芸はダメ」とか、そういう話をした記憶がありますよ。
大塚: 「けなし芸」って、何ですか?
林: 一風変わっている人を、ばかにするような書きかた、ですね。
大塚: ああ……ネットによくある、「自分自身がつまらない人が、面白いことを書こうとすると、悪口になる」の法則ですね。
勝谷氏が朝日素粒子のつまらなさについて、同じ日に同じようなことを書いていた(2006/02/15)。
読者からもよく素粒子の不快さを指摘する声が届くがそれは筆者の築地をどり・河谷史夫名取が現象を罵ることからしか諧謔を作れないからだ。
シンクロニシティだ
そろそろ私も草木を愛でるようになってもいいんじゃないかと思うわけよ
でもこっちの方が楽しいわけよ
おれのモー娘。
おれのモーオタ
Comments
「渾身のアッパーを叩き込んでノックダウンした」
「様子見のパンチを見舞っただけでノックダウンされ、拍子抜けした」
「鋭いフックを貰ってノックダウンした」
「猛攻を防ぎきれず、ラウンド終了間際ついにノックダウンされた」
限られた語連続だけ見るとなんだか曖昧。
でも文脈の支えがあると多少変な言い回しでも許せてしまう。
そういうケースなのではないでしょうか。
以上、問題のすり替えによる回答でした。
本来はKOと同じ意味でもなぜかノックダウンは曖昧な解釈ができるのが面白いですね。