suchi today

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2006/02/13: Music -- ニール・ヤング/シンニード・オコーナー/ボブ・ディラン/YouTube/英辞郎/新年

おれのテクノ


ニール・ヤングの映画ができたらしい。

Neil Young - Heart of Gold

しかもバーナード・シェイキー監督(だれだそれは)のショボい映画ではなく、 ジョナサン・デミ監督だ。「羊たちの沈黙」の人だそうで、 以前のジム・ジャームッシュといい、おっさんはいいファンを持ったねえ。 このトレイラーを見る限りでは、知らない人には、 どうでもいいカントリーおじさんにしか見えない。 俺は歌声にしびれるけれどね。


で、ご多分に漏れず私も検索しまくっているYouTubeでいうと、 MTVアワードでの Pearl Jam と Neil Young (YouTube.com) の Rockin in the free World などを見ていただくと、 かっこいいオヤジが見られるわけです。おっさん一番元気だね。

なんて偉そうに言っているけども、MTVアワードのこのセッションは知ってはいたけども(これがきっかけでアルバムMIRROR BALLができた)見たのは初めてですすみません。

ボブ・ディラン芸能生活30周年記念コンサートでのニールヤングもかなり かっこいい(というかトリでは明らかに浮いている)

このニール・ヤングが気合いが入っているのは実は事情があって、 この直前がシンニード・オコーナーで、会場は大混乱中だったのだ。

YAMDAS現更新履歴の2006/02/06でも触れられているが(Amazon980円劇場ファン)、シンニード・オコーナーはこのイベントより前のTV "Saturday Night Live"でローマ法王の写真を破り捨てて物議を醸し出していたのだ。のだ、とか言ってももちろんどこかの記事の受け売りなんだけどさー。 Googleで検索すると「法王の写真を燃やした」とか書いてる音楽評論家もいて、ほほえましいです。さて、恐ろしいことにYouTubeをちょっと検索すると、 その"Saturday Night Live"のシーン(YouTube.com)もある。すごいなYouTube。

で、ディランコンサートに戻ると、彼女がステージに出たとたん こういう事態(YouTube.com)になるのだ。これはNHKで見たぞ。

シニード・オコーナー出る→大ブーイング→事態を収拾しようとブッカーT&MGs演奏始める→シニードは演奏を止めさせて観客に対峙→ステージ脇からヘルプ→振り払ってTVと同じボブ・マーリィの「WAR」を伴奏無しで歌う→(私見ていてビビって震える)→歌終了→ガンとばして踵を返し舞台袖へ→泣き崩れる→ドナルド・ダック・ダンはマッツァオー

この日バックをつとめていたのはブッカーT&MGsで、ブルース・ブラザーズに出てるあのバンドと言えばわかると思う。

私の驚いたのは2つ。1つはこともあろうに反骨(というパブリックイメージの)ディランの、チケットにプレミアが付いたようなライブに来るような連中があれだけひどいブーイングを浴びせるほど不寛容だったということ。共和党集会じゃないんだから。宗教心の無い私にはさっぱり理解できない。アメリカはわからない国だ。もう1つは、会場全体と対峙しておまえらとおまえらとおまえらと闘うのだとアジッたシンニード・オコーナーのあの決意の顔だ。

そのころどこかの雑誌で見たニール・ヤングのインタビューによると、 そろそろ出番かのー、とか思ってたら、いきなりステージに呼ばれて、会場ヤバイですとか言われて、ステージでMGsの連中がみんなマッツァオになってて、やべーって思ったんだけど、 ボブのせっかくのイベントなんでここで盛り上げなきゃ男がすたるから、まあキーポンロッキンしかねえべな、と思ってまあがんばったさ、みたいなことを言っていた。

正直に書くと、シニード・オコーナーにとって不幸なことでもあるが、これだけ事件の印象が残っている私なのにに、いったい彼女は何を主張したかったかを思い出せなかった(もちろん調べればわかるけども)。このへんが私が根っからのワナビーである所以だ。本人聞いたら怒るだろうな。

以上をもって新年の挨拶に代えさせていただきます。


結論はYouTube検索してると飽きない、 という話なんだけども、これ464.jpと一緒で、誰もが(私も) 「なんとなくこれは見逃しておこう」という引き出しに入れられてるっぽいのが可笑しい。 AVAXやオレンジレンジへと違って贔屓されている。 小学校の先生だったら失格かもしれない。


"Nothing Compares 2U"はKeito Blowの Rock With Me(amazon)に入っているカバーが一番好きだ。


座右の英辞郎

見出し語: あ、あなたのことを言ったんじゃないからね、ほんとほんと
訳語: I-I'm not talking about you. Really!〔口を滑らせた直後に言いつくろう〕

TNDR?

Music | comments (7) | trackbacks (0)

Comments

yomoyomo | 2006/02/17 08:35
ボブ・ディラン芸能生活30周年記念コンサートでのシンニード・オコナーは懐かしいですね。
しかし、あのコンサートをNHK総合で放送するにあたり、一時間の枠でちゃんとあの場面を入れたNHKは偉かったな、と思います。ルー・リードも入っていたし。
いや、実は編集やったのワタシなんですよ、とガセを流したくなるくらいよかったです。
IDA-10 | 2006/02/17 14:38
同じく当時の雑誌インタビューで、30周年記念コンサートについてのニールヤングのコメントがクールだったのも思い出します。「あれくらい当然。ブーイングなんて、俺も死ぬほど受けたっつーの。」みたいな。ところで僕はYouTubeで"Touch The Night"のPVを初めてみました。なぜか黒人女の合唱団がスタンバッている事故現場で中継レポーターに扮して歌うニールヤング。サビに差し掛かると合唱団のところへ小走りで向かい、一緒にコーラス。最高。
suchi | 2006/02/19 00:28
あの番組1時間だったですか、異様に内容充実してました>yomoyomoさん

すでに映画見てましたかうらやましい。そうそう"Touch The Night"も初めて見ました(Wonderin'も)。MTV台頭に抗えなかった、というかふつうに乗っていたニール・ヤングという感じで眼福でした。YouTubeには"This note's for you"は無いようです > IDA-10さん
IDA-10 | 2006/02/23 06:43
This note's〜 観たくなって探したら、Yahoo Videoにありました。ネット万歳。今見ると、マイケルジャクソンのそっくりさんの頭が炎上するところもいいけど、最後に「スポンサー無し」と書かれたビールの缶をかかげて得意げに笑う御大の方が味わい深かったりしますね。

ジャームッシュがクレイジーホースを、デミがカントリーをそれぞれ記録したので、後はポンポコピーな80年代サイドを誰か映画化しませんかね。

http://today.launch.yahoo.com/player/default.asp?cid=1&vid=2149319&bw=100&tw=lmv&redirectURL=%2Fmusicvideos%2F&evid=undefined&referer=undefined
suchi | 2006/02/26 19:56
ポンポコピーって(笑)
そういえばiTunes日本でNeil Youngはゲフィン時代のLucky ThirteenとTransしかありません。
勉強熱心な若者への影響が心配です。
IDA-10 | 2006/03/01 20:02
> そういえばiTunes日本でNeil Youngはゲフィン時代のLucky ThirteenとTransしかありません。

それはまるで、伊丹十三コーナーに「スイートホーム」しか置いてないアメリカのビデオ屋みたいですね。おあいこ。いやもうほんとに長々とお邪魔しました。それではー。
suchi | 2006/03/02 08:02
「スイートホーム」知らなかったので調べてみたらいろいろ評判が。面白そうな映画ですね(いろんな意味で)。
またいつでもどうぞー

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