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Book Guide for Rusties 2006/03

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A: 殿堂入り 5: 読め, 4: まあ面白い, 3: お好きに, 2: つまらん, 1: 金の無駄

3月

岩井俊雄「いわいさんちへようこそ!」紀伊國屋書店
素晴らしい。こうすべき、みたいな説教くささもない。 写真も内容もサイコーだが、 絵や工作が苦手な私はどうすればよいのだろうか。
谷口ジロー・久住昌之「散歩もの」フリースタイル
PANJAに連載されていた「孤独のグルメ」っぽい作品。 久住昌之という人はワナビー感が堪能できる。 ワナビー感というのは、 面白くない人が面白い人のふりをして自分は面白いと思いこんでいて、 それをうっかり一部の人が面白いと勘違いしている、 そんな感じです。
阿部仁史他「プロジェクト・ブック 建築文化シナジー」彰国社
建築プロジェクトの進め方をビジュアルでシンプルにまとめたものだが、 ソフトウェア開発と類似点も多く面白い。
快適スイミング研究会編「ゆっくり長く泳ぎたい! もっと基礎編」学研
もっと基礎編を読んでみた。ツーストロークでも足が沈まないようになったのだが、 息継ぎができない。息継ぎができないという恐怖で必要以上に呼吸をして 苦しくなるという状態になっているのだが、まだかいけつできていない。
豊田徹也「アンダーカレント」講談社
hardでloxseな日々に紹介されていて 気になっていたのだが、やっと購入。面白かった。なんの前触れもなく夫が失踪した 妻と、経営する銭湯を舞台にしたはなし。上手く説明できない。
平田弘史「無名の人々異色列伝」青林工藝舎
ミスターマガジンに連載していたものが青林工藝舎から出ていた。 これ、学生時代に講談社版を買った覚えがある。 平田弘史はミスターマガジンで知ったので(大友克洋の紹介文つきで)感慨深い。
永江朗「メディア異人列伝」晶文社
噂の真相の連載をまとめたもの。とても懐かしく読んだ。 好きな人も嫌いな人もいるか、どの人も面白い人ばかりだ。 雑誌には載ったものの、いろんな理由で単行本への収録を拒んだ方も多くいたようだが、 その方々の名前だけはわかるようになっている。
技術評論社編集部編「SEの読書術」技術評論社
出てくるエンジニアは一流の方ばかりだが、 本としては、浅くつまらないインタビューをレイアウトで水増しした、 薄っぺらな三流以下の本であった。 インタビューの中で触れている本を1ページ全面を使って書影を載せている。 なんだこれは。 あるエンジニアの方は本を読んだ順に並べていて、超・整理法の時系列整理を 本で行っている、という発言をしているのだが、 なんと次のページに、超・整理法の書影が1ページで ドーンと載っている。なんだこのひどいレイアウトは。 邦訳があるにも拘わらず原書の書影が載っているものがある。なんだこれは。 その根拠がわからない。 レイアウトはスカスカ。読み易さではなく水増しが見え見え。 1280円。せめて半額でウワサの技評SE新書にすればどうだろうか。 Rubyist MagazineOOエンジニアの輪 (オブジェクト倶楽部)の方が、インタビューの濃度も高く、 勉強になり、また、刺激にもなるのでお勧め(人選も重なっている)。 インタビュアーの差がでているのだろうか。 技評の人、インターネット見てないんじゃないか。 友の会に篭もっているんじゃないか。 というか友の会のハガキやっと入らなくなっていたよ。 こんな本を作りながら、出版社と書籍が置かれている状況を理解していないのではないか。 もっと本を読まなければと思わせなきゃいけない企画が、 書籍離れを促進してどうする。 来週までに反省文な。
星野之宣「2001+5」双葉社
「2001夜物語」外伝のようなお話。雑誌休刊で頓挫したエクスカリバー船シリーズも 含んだもの。ひさしぶりに「全然意味がわからないんだけどなんとなく納得させられた 気になるSF設定」を堪能できた。「2001夜物語」は好きだったなあ。

No.
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