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Book Guide for Rusties 2004/09

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A: 殿堂入り 5: 読め, 4: まあ面白い, 3: お好きに, 2: つまらん, 1: 金の無駄

9月

古田敦也・日本プロ野球選手会編「決意!」双葉社
野球はよくわからないのだが、事情を知りたくて買う。読んだ結果、 選手会側の主張で一つだけわからなかったのが、球団数を増やせば経営状態が よくなるというところだ。Jリーグや米メジャーリーグを例に出してるけども ではなぜ球団数が増えるとよいのか、というところがわからない。 あとはえーと、清原・桑田って表に出てこないのはなんでだろう。 大人の事情を感じる。
中野正貴「TOKYO NOBODY」リトルモア
人が一人も写っていない東京写真集。 思ったよりつまらなかった。
石井政之編「文筆生活の現場」中公新書ラクレ
フリーのルポライター・ジャーナリストと名乗る方の仕事と意見などを 集めたなかなか面白い本。台所事情も赤裸々に語っている方もいる。

で、

大泉実成が載っているということで買った。 期待通り、この人が抜群の面白さだった。 だのになぜ、生活が大変なのだ。

町山智浩「底抜け合衆国」洋泉社
サイゾーを読んでいて、なんの予備知識もなく面白いなあと思う文章があって、 そのうちその執筆者がいつも同じで、 執筆者名を覚えてしまったのが 辛酸なめ子と、この町山氏だ。大変有名な方だったようで、 そんなサイゾーの連載なども含めたコラム集。
小川洋子「博士の愛した数式」新潮社
で、書店員が読ませたい本ナンバーワンだそうですが、 その通りの面白い本でした。しかし一方で、 北村薫作品に似た(文系|理系)幻想オブラートをとても感じました。 特にこの手の作品に出てくる「賢い少年」というのが苦手です。 でも感動するからお勧めです。
とみさわ昭仁「底抜け!大リーグカードの世界」彩流社
ええと、↑の本のための予習としてベースボールカードの世界を知るために 読んだ。貴重なカードではなく、レギュラーカードと呼ばれる、 貴重品ではないカードをさまざまな切り口で紹介しているのがかなり可笑しい。 (たとえば欽ちゃん走りばかり集めたりとか) おそらくこの裏には膨大なコレクションが隠れているのですが、 そういうオレオレ感を感じさせないところがよかったです。
枡野浩一・むらやまじゅん・八二一「結婚するって本当ですか?」朝日新聞社
こちらはよくわかりませんでした。
けっエスプリですか、みたいな格言ってどこが面白いのかわからない。
おおよその問題は私自身にある。
枡野浩一「もう頬づえをついてもいいですか?」実業之日本社
どうして枡野浩一の文というのはこうも魅力的なんだろう。
そんな文章を堪能できる本でした。

No.
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